ビジネス課題
香港、マカオ、中国本土、東南アジアに1,800以上の店舗を有するMaxim's Groupは、レストラン、ベーカリーショップ、業務用ケータリングと多岐にわたる事業を展開しています。また、月餅を含む様々な祝祭料理を提供し、Starbucks Coffeeなどの有名ブランドのライセンシーでもあります。
企業の急成長と新たな市場への進出により、設備投資(CAPEX)を圧迫することなく、迅速なインフラストラクチャのスケーラビリティが求められました。COVID-19に起因する同社の主な課題は、ビジネス継続性、24/365要件、オンデマンドでのキャパシティ構築の必要性でした。Maxim'sは、ITシステムの中断による影響を最小限に抑え、ビジネス機能を改善し、アプリケーション開発とテストのためのコンピューティング容量を増加させることを望んでいました。
また、レガシー・インフラストラクチャをより最先端のクラウド機能を備えたシステムにアップグレードしたいと考えていました。 それには、オンプレミスシステムからOracle Cloud Infrastructure(OCI) へのデータ移行が、よりセキュアで効率的に行える選択であり、100%に近いリアルタイムデータへのアクセシビティを実現することがわかっていました。
I am very happy with the smooth upgrade to Oracle Database 19c and the deployment of Oracle Exadata Cloud@Customer that helps us to operate leaner and faster.
Maxim'sがオラクルを選んだ理由
Maxim'sはOracleクラウド・インフラストラクチャをいち早く採用した結果、大幅なコスト削減と技術革新の恩恵を受けています。Maxim‘sはOracle Cloud VMware Solution とOracle Exadata Cloud@Customerを選択し、アプリケーションの変更なく高可用性とディザスタ・リカバリを確保し、重要なワークロードのクラウドへの迅速な移行を実現しました。
同社は、オンプレミス・システムはOracle Cloud VMware Solutionよりも65%高く、Azureとの3年契約はOracle Cloud VMwareよりも114%コストが高いことを確認し、TCOの削減を実現しました。
成果
Oracle Cloud VMwareは、制御、セキュリティ、および予測可能性を提供します。そのためMaxim‘sは、クラウド環境を完全に制御するルート・アクセスと、VMware環境を管理するためのVMware管理コンソールを手に入れました。Oracle Cloud VMware Solutionは、一意の暗号化キーで完全に分離された顧客インスタンスにより、Maxim'sに最高レベルのセキュリティ保護を提供します。
また、同社は導入したインスタンスのVMwareソフトウェア・バージョンを選択できるため、Maxim'sはアーキテクチャや運用プロセスを変更することなく、オンプレミスのVMware資産を迅速にクラウドに移行することができます。複数の国で事業を展開するMaximは、Oracle Cloud VMwareの価格がグローバルで統一されているため、予測可能なコスト管理が可能です。
Maximのディザスタ・リカバリ・アーキテクチャにおけるOracle Cloud VMwareの統合により、オンプレミスのVMware環境の「ホット・バックアップ」機能が実現し、データベースがオンラインで運用されている場合でもビジネス継続性のメリットが得られます。
Maximでは現在、ディザスタ・リカバリのワークフローが自動化され、約70製品のVMのディザスタ保護が実現し、RTOは約5分に短縮されました。災害が発生した際には、Oracle Cloud VMwareを6台または7台のホストにスケールして、100%の容量とパフォーマンスを提供することができます。
同社はまた、非本番環境のVMを数分でクラウドに移動し、必要に応じて再び元の場所に戻すことで、オンプレミス・システムの空き容量を確保することができました。現在では、オンデマンドで余剰容量をアプリケーションの開発やテストに利用しています。
また、Maxim's Groupは、調達とプロビジョニングのサイクルを数ヶ月からわずか数時間に短縮することで、運用効率も向上させました。