富士フイルム、Oracle Cloud HCMで人事を変革

富士フイルムビジネスイノベーション（富士フイルムBI）は、世界クラスの多機能プリンタや生産用プリンタの研究開発、製造、販売を行い、ITソリューションとビジネス・プロセスのアウトソーシング・サービスを提供しています。同社は日本、中国、アジア太平洋地域で事業を展開しています。

富士フイルムBIの以前の人事環境は、53個の異なるシステム間で256個の異なるインターフェイスから構成されていました。富士フイルムは、単一の人事プラットフォームに移行することで、複雑さを軽減し、効率性とアジリティを高めると同時に、従業員の統合ビューと一貫性のある従業員エクスペリエンスを会社のリーダーに提供することを目指しました。

長年にわたってOracle Taleoを利用している富士フイルムBIは、Core HRやOracle HR Help Deskを含むOracle Fusion Cloud Human Capital Managementに加え、採用、パフォーマンス管理、学習、タレント・レビュー、報酬、および目標管理のためのTalent Managementを選択しました。これらのソリューションは、人事システムを迅速かつ効果的に連携し、変革するという同社のニーズを満たしています。富士フイルムがOracle Cloud HCMを選択した主な理由には、稼働開始までの時間、スケーラビリティ、データ・セキュリティ、コンプライアンス、ローカライゼーション、簡単な設定などがありました。

Oracle Cloud HCMを導入して以来、富士フイルムBIは、顧客に価値を提供しながら、人事部門が従業員にサービスを提供できるように変革を行いました。必要なデータと情報をビジネス・リーダーに提供することで、従業員エクスペリエンスが向上し、これらのリーダーは、従業員関連の意思決定を迅速に行えるようになりました。

Oracle Cloud HCMでは、休暇や欠勤、パフォーマンス、報酬、従業員レコードなどの情報にリアルタイムでアクセスできます。パンデミック中に、いくつかの国でロックダウンが実施され、同社が新しい働き方に方向転換することが必要になったとき、これが特に有益であることが証明されました。

また、Oracle Cloud HCMを使用することで、富士フイルムBIは、自国以外の職務に適した従業員を特定したり、従業員が海外勤務のために他の国に異動する際に従業員間でビジネスに関する知識を共有したりできます。従業員はリアルタイム情報の価値をシームレスに判断できます。

「全体として、会社にとってシームレスな移行でした」と、Fujifilm Business Innovation Singaporeの最高人事責任者（従業員文化およびCSR担当）であるJacely Voon氏は言います。「これにより、人事管理担当者は、迅速な意思決定、従業員の能力とコンピテンシーの調査、従業員プロファイルの共有、他の国へのリソースのシームレスな移動を行うことができます。当社は、ソーシャルメディアにリンクした次世代機能を構築しており、大勢の求職者に連絡を取り、必要なリソースを補うことができるようになります。採用からオンボーディング、パフォーマンス評価に至るまで、従業員のライフサイクルでは、テクノロジー主導のインテリジェンスとデータ分析が重要な役割を果たします。」

オラクルのソリューションはクラウドベースであるため、定期的にアップグレードされ、各国間で情報を簡単に共有できます。このシステムは、コンプライアンス関連の問題が発生するリスクを減らすのにも役立ちます。アップグレードの購入とハードウェアのメンテナンスが不要になるため、総所有コストが削減されます。「Oracle Cloudソリューションについての理解が深まるにつれて、オンプレミスよりも多くの価値と利点があることに気が付きました。どのオンプレミス・ソリューションよりも優れたスケーラビリティ、効率性、アジリティが実現します。」

富士フイルムBIは、Oracle Cloud HCMの実装を成功させるためにOracle Consultingを活用しました。「成功を導くための素晴らしいパートナーシップでした」と、最高人事責任者のJacely Voon氏は言います。「Oracle Consultingチームほどオラクルのアプリケーションを熟知している人はいないでしょう。」