Akbank、Oracleを使用して収益性と顧客関係を改善

Akbankは、Oracle Financial Services Profitability Managementを利用して日々の価格決定と運用コスト分析をサポートし、競争上の優位性を確保しています。
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Oracle Financial Services Profitability Managementは、運営や戦略の意思決定を行う際の重要な差別化要因です。より多くの情報に基づいて価格設定とその他の関連する運用上の決定を行うことができ、最終的な収益性と顧客の維持に関してプラスの効果があります。

Aynur Satici氏Akbank、予算および管理報告責任者兼上級副社長

ビジネス課題

Akbankは、財政的な成功を収めているトルコで最大規模の民間銀行です。771の支店を擁し、連結資産は650億米ドルを超えています。同行にはその業績に関する数々の受賞歴があり、最近ではEuromoney誌の2019年最優秀デジタル銀行賞(Best Digital Bank Award)を受賞しています。

同行は、収益性の確保と顧客維持の推進に重点を置いています。これらの目標を達成するには、日々の価格決定や長期的な業務戦略の指針となる、リアルタイムのインサイトが必要です。

Akbankは、Oracle Financial Services Profitability Managementを導入してOracle Exadata上で稼働させることで、重要な価格決定と業務決定の精度を向上させました。

AkbankがOracleを採用した理由

Akbankは、長年にわたってOracle Financial Services Analytical Applicationsがもたらすメリットを享受してきました。オラクルのソフトウェアは、同行の日々の意思決定の基盤となっています。同行は、業界をリードするOracle Financial Services Profitability Managementの拡張機能を活用することを検討していました。

結果

Akbankは、2019年7月に、以前のバージョンのOracle Financial Services Analytical ApplicationsからOracle Financial Services Profitability Managementに移行しました。この新しいソリューションは、Oracle Exadata上で稼働し、優れたパフォーマンスを実現します。その結果、従来のソリューションで7時間から8時間かかっていた収益性の日次レポートの作成を、4時間で実行できるようになっています。役員は、預金と融資の日々の価格設定に引き続き資金移動価格設定(FTP)レートを使用し、市場の状況や変動に基づき、必要に応じて調整を行うことができます。

このソリューションは、Akbankが最も収益性の高い顧客と最も収益性の低い顧客を特定し、顧客維持戦略を策定する際にも重要な影響を与えています。同行はさらに、予測ライフタイムバリューに基づいて顧客収益性を向上するために、アップセルとクロスセルに関する戦略も設定しています。

例として、Akbankでは、よりスマートな意思決定を促進するwhat-if分析の実行が可能になっています。住宅ローンは主要な収益源ではないかもしれませんが、顧客の存続期間を考えると、同行がクロスセル商品から収益を得られる重要な機会となる可能性があります。ほかのサービスによる予測ライフタイム収益に基づいて、住宅ローン商品による収益を補助できる場合もあります。Akbankでは、個人レベルだけでなく、支店、地域、ビジネスユニット、チャネルのレベルでも顧客収益性を管理できるようになっています。製品、顧客セグメント、リレーションシップ・マネージャ、ビジネスユニットなどによって、収益性を個別に評価することも可能です。

同行は、業務上の意思決定の指針としてもこのソリューションを活用しています。たとえば、クレジットカードに関するイニシアチブなど、特定のITプロジェクトが収益に与える影響を評価できるようになっています。これを基に、純利益と費用収益比率を算出することにより、プロジェクトの優先順位など、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になります。このソリューションによって高品質のデータが提供されることは、投資に関する意思決定を行うリーダーたちを満足させています。

Akbankでは、このソリューションによってコストの割り当てをより正確に行えるようになりました。小売、商業、企業、企業の各セグメントに、より詳細なアクティビティベースの原価計算を適用できるようになっています。これは、同行がトルコで最もコスト意識と収益性の高い銀行の1つとして事業を運営し、費用収益比率33%を実現するうえで、重要な役割を果たしています。

さらに、Oracle Financial Services Analytical Applicationsを使用した収益性の計算では、手作業、間違いが発生しやすいExcelへの入力、複数の消込操作が排除されます。これによりAkbankは、20%を超えるデータ管理コストの削減を実現しています。

このソリューションでは、マネージャが支出を追跡してその成果を測定できるため、Akbankの説明責任の文化が強化されています。その結果、不要な経費が排除され、マネージャは、ビジネスを成長させるイニシアチブにリソースが割り当てられるという安心感を得ています。

パートナー

Loxonは、金融業界向けの融資、回収、リスク管理用のソリューションの開発と実装を専門とする、ビジネス・ソリューション・プロバイダです。融資、回収、リスク管理からなるライフサイクル全体を対象としたビジネス・ソフトウェア・ソリューションによって、銀行やリース会社にサービスを提供しています。Loxonは、OFSAA、Data Warehouse、Business Intelligenceのほか、高度な分析アプリケーションについて何年もの経験を持つ、長年にわたるオラクルパートナーです。2004年以降は、EMEA地域の金融業界で上位20位に入るオラクルパートナーとなっています。オラクルは、主に大手銀行と二番手の銀行を対象としたさまざまな国での多数のプロジェクトで、さまざまな分野について蓄積した強力なビジネス知識を持ち、OFSAAとOracleテクノロジに関する高度な専門知識を組み合わせることで、独自の強みを発揮しています。

公開日:2020年7月7日