Wendy's、Oracle Cloudを活用して高品質のカスタマー・エクスペリエンスと従業員エクスペリエンスを提供

クイック・サービス・レストラン・チェーンは、Oracle Cloud ERP、EPM、およびHCMを導入してリスクを軽減し、ユーザー・エクスペリエンスと従業員エクスペリエンスを向上させました。

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当社のテクノロジーに関するビジョンは、データ・サイエンスに支えられた、迅速で、摩擦のない、楽しいカスタマー・エクスペリエンスを創造することです。オラクルとの協業によって、この3つのことをが実現します。

Stephanie Shaw氏The Wendy’s Company、エンタープライズ・テクノロジー担当バイス・プレジデント

ビジネス課題

米国第2位のファーストフード・バーガー・チェーンであるWendy'sは、食、家族、コミュニティを通じて喜びと機会を創造することを使命としています。同社のビジョンは、世界で最も成功し、愛されるレストランブランドになることです。このビジョンを達成するために、同社のリーダーシップは、進化する顧客、従業員、フランチャイズ店の要求に応えることができる、新しい業務システムが必要だと感じていました。

同社は旧バージョンのOracle E-Business Suiteを使用していましたが、時間の経過とともに、特にさまざまなデバイスを使用してさまざまな職場環境に分散するユーザーにとって、効率的で効果的なツールとは言えなくなっていました。また、アップデートが難しく、保守と使用に多大な労力を要する上、ビジネスチームが希望するレベルの効果が得られませんでした。また、セルフサービス機能も限られていたため、ビジネス・マネージャーやそのチームが、人事や技術チームのサポートを受けずに自力でタスクを処理するのは困難でした。クイック・サービス・チェーンであるWendy'sは、顧客の期待を上回り、従業員やフランチャイズ店の多様なニーズに応えるという同社の戦略に対応できる、アジャイルなソリューションを求めていました。

2020年、Wendy’s は、その基本理念を守りながら、企業文化をデジタル領域へと移行させることを目的とし、クラウド変革に着手しました。この取り組みは、ブランドの運営能力とグローバル展開を強化するためのものでした。

Wendy'sは、デジタル、ソーシャル、カスタマー・エクスペリエンスの分野で定評があります。当社の戦略に業務システムが確実に対応できるようにすることは必要不可欠でした。

Stephanie Shaw氏The Wendy’s Company、エンタープライズ・テクノロジー担当バイス・プレジデント

Wendy'sがオラクルを選んだ理由

長年のオラクルの顧客である同社は、オラクルが短期間で結果を出し、顧客、従業員、フランチャイズ店に優れたユーザー・エクスペリエンスを提供できると確信していました。Oracle Cloudは、業務システムの効率性と有効性を高め、従業員が質の高い料理とサービスの提供に専念できるようにするという同社の目標に合致していました。

Wendy's のリーダーシップは、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management (EPM)Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)の統合ソリューションに価値を見出しました。さらに、変革の最初のステップとして、補完的なワークロードとデータを Oracle Cloud Infrastructure (OCI) に移行することで、クラウド実装時のリスクを軽減できると認識していました。

これがテクノロジーの変革であると同時にビジネスの変革でもあると認識していた同社は、さまざまなユーザーにポジティブなエクスペリエンスを提供するオラクルの機能を高く評価しました。また、オフィスや店舗など働く場所や方法を問わず、従業員やフランチャイズ店があらゆる環境で成功できるようサポートする上でも、統合ソリューションの存在は非常に重要でした。

オラクルの単一の統合プラットフォームが提供するリアルタイム・データを活用して、Wendy'sのリーダーは迅速な意思決定を行い、カスタマー・エクスペリエンスを向上させることができます。

成果

Wendy'sは導入を段階的に進めるため、まず財務からアプローチしました。同社は、既存のOracle E-Business Suiteワークロードの一部をOCIに移行する一方で、Oracle Cloud EPMを導入しました。エンタープライズ・データ管理機能を備えたこのプラットフォームにより、Wendy'sは勘定科目表の構造を簡素化し、組織全体の可視化を実現し、正確な財務および業務レポートを簡単に作成できるようになりました。また、このソリューションにより、さまざまな事業部門にまたがる計画のコラボレーションと連携が可能になり、市場の状況に迅速に対応してビジネスを成長させることができるようになりました。

Wendy'sは、Oracle Cloud ERPとOracle Cloud EPMを同時に導入し、全社的な財務と運用のための完全に統合されたクラウド・スイートを実現しました。主要なビジネス・プロセスを連携させることで、同社は、毎月の自動パッチ適用を備えたセキュアな環境に保存されたコネクテッド・データのメリットを享受し、エンドツーエンドのワークフローによって効率を大幅に向上させることができました。また、フランチャイズ店のエクスペリエンスを向上させるために、Oracle Cloud ERPの拡張機能として新しい請求管理ソリューションも構築されました。これにより、加盟店がWendy'sとの支払いや商取引を管理しやすくなっています。

Wendy'sは、財務機能の導入後にOracle Cloud HCMを導入し、従業員がツール、インサイト、セルフサービス機能を利用して、キャリアパスをより自律的に管理できるようにすることを目標としています。このプラットフォームは、さまざまな職場環境に分散している従業員が、あらゆるデバイスであらゆる場所から質の高いデジタル・インタラクションを利用して、自分に合った働き方を実現できるようにします。また、Oracle Cloud HCMを既存のOracle Cloud ERPソリューションと統合することで、Wendy'sのチームは、リアルタイムのデータを利用して迅速な意思決定を行えるようになります。

Oracle Cloud Applicationsへの移行を促進し、オンプレミスのテクノロジーへの依存度を下げるため、Wendy'sはまず、既存のOracle E-Business SuiteアプリケーションをOCIに移行しました。技術スタッフは Oracle Cloud Lift Servicesと協力して、21以上のデータベースをOracle Exadata Database Serviceに移行しました。Oracle Exadataは高度なクラウド自動化と動的なリソース・スケーリングを提供し、Wendy'sのクラウド実装時のリスクを軽減するとともに、E-Business Suite ワークロードに対して最高レベルのパフォーマンス、スケール、および可用性を実現しました。この概念実証に成功した同社は、補完的なアプリケーションとワークロードをオンプレミス・インフラストラクチャからOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行するプロセスに着手しました。

Wendy'sは、組織全体を通じて迅速で楽しく、シームレスなユーザー・インタラクションを促進するように設計された、Oracle Cloudの統合システムを手に入れました。

公開日:2023年8月3日

お客様について

Wendy’sは、1969年にオハイオ州コロンバスで Dave Thomas 氏によって設立されました。彼は、「品質こそがレシピである」という信念のもとに事業を立ち上げ、これは現在もWendy's全体の指針となっています。Wendy'sは、注文を受けてから焼き上げる、新鮮な牛肉を使用した四角いハンバーガーや、レタスを手切りした出来立てのサラダ、その他の人気メニューで知られています。

Wendy'sは、他の人々の生活にポジティブな変化をもたらすことを使命としています。これは、デイブ・トーマス養子縁組基金のサポートや、北米の里親制度にいるすべての子どもに愛情あふれる永遠の家庭を見つけることを目指す、Wendy'sの代表的なプログラム「Wonderful Kids」を通じて、最も顕著に表れています。現在、Wendy'sとそのフランチャイズ店は、世界中の約7,000店舗で数十万人を雇用しています。